端子台の選び方


 端子や電線が錆びたり接触不良を起こしていない限り電気的特性や音響特性はどれも同じです。電線が抜けやすい方が良いか抜けにくい方が良いかは時と場合によります。私は抜けやすい方が好きです。

★プッシュ式★

 ボタンを押して開いた穴に電線を差し込みます。何度も脱着を繰り返すと電線が傷んでほつれてしまいます。そうすると長さを詰める事になります。万が一電線を引っ掛けると抜ける場合があります。

★ねじ式兼バナナプラグ式★

 ねじ式の場合はまずねじを緩めてから電線を差し込み、ねじを締め込みます。脱着が面倒ですが、ねじで締め付けるので接触不良が起きにくく、接触抵抗も低いのでお勧めです。万が一電線を引っ掛けると抜けにくいです。何度も脱着を繰り返すと電線が傷んでほつれてしまいます。そうすると長さを詰める事になります。電線を外してねじを緩めた状態だと端子が端子台の背面から飛び出す場合があり、その状態で押されると端子に力が加わり破損する可能性があります。電線を外したらねじを締めておきましょう。

 バナナプラグ式の場合はまず電線をバナナプラグと呼ばれる金属のオスのプラグに取り付け、そのバナナプラグを端子のメス穴に差し込みます。一度電線をバナナプラグにつけてしまえばあとはバナナプラグの抜き差しだけで簡単に脱着でき、脱着を繰り返しても電線は傷みにくいです。接触が不安定で、接触抵抗が高い場合があるのでお勧めはできません。万が一電線を引っ掛けた場合は抜けやすいです。通電部が剝き出しでかつ大きいので短絡注意です。

 右下段は4極で、ネットワークが外付けの場合や、マルチアンプ等、何らかの理由で多極独立させたい場合にどうぞ。短絡板を付けることで通常の2極端子台としても使えます。4極端子台の場合は配線をご指示ください。指示なき場合は通常の配線をします。